20120328 放射能ごみリサイクル各社へ訪問
2012年3月28日
放射能ゴミについて、地元T議員と、彩の国資源循環工場各社に訪問してきました。
1)ヤマゼン→2)エコ計画→3)オリックス→4)よりいコンポストの順番で行きました。
・全社について、昨年度、明らかになっていない、自治体や事業者(搬入元)の放射線測定値の開示を求めましたら、4社で相談してから回答するとのことです。
1)ヤマゼン
<搬入:燃えがら(主灰)・ばいじん(飛灰)・汚泥を焼却>
・搬出する製品については、クリアランスレベルの100ベクレル/kg
・その製品は、以前は雑草止めの砂とか表面に露出するものだったが、震災以降、表土に露出するものはやめ、路盤材など必ず覆土するものに変更。
・搬入自治体・事業者に測定値を報告させている:昨年6、7月くらいから。
・その搬入測定値は、相談してから公表する。
・口頭では、飛灰は扱っていない、とのことでしたが、情報公開したら扱っていますよね、と指摘したら、認めました。
・いわき市からの搬入は、昨年6月以降は飛灰は扱っておらず(=それ以前は受け入れていた!)、主灰のみ。
今年1月末で取り扱いストップし、来年度4月から再開する。
・今、県内でもいくつかの自治体が、震災がれき受け入れ表明している。そうしたら、循環工場で燃やすことになるかもしれない。
2)エコ計画
<下水道汚泥・食品汚泥を肥料に・その他汚泥を焼却>
・搬入自治体・事業者に測定値を報告させている:昨年5月くらいから。
その方法は、マニフェストの備考欄に記入させている。
・その搬入測定値は、後日公表する。
その値は、口頭ではだいたい100ベクレルくらいとのことでしたが、埼玉県のHP見ると、埼玉県でも100〜600ベクレルですね!
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news110526-08.html
3)オリックス
<汚泥のみ焼却(今までも灰は燃やしていない)>
・受け入れ(搬入)の自主基準値を設けている:100ベクレル/kg
・搬入自治体・事業者に測定値を報告させている:昨年5月くらいから。
その搬入測定値は口頭のみ、と始め言っていたが、問いつめると書類であるらしい。
・その搬入測定値は、相談してから公表する。
・製品は路盤材やセメントの基材(再生砂)
4)よりいコンポスト
<7、8割がし尿汚泥を肥料に>
・搬入自治体・事業者に測定値を報告させている:昨年6月26日くらいから。
・その搬入測定値は、相談してから公表する。
・搬出の製品については自主基準値150ベクレル/kg
・311以前の搬出の製品の値は29ベクレル/kg
※感想
・全社、搬出時の製品としての値は低くなるように、非常に気を遣っている。
それでも高い値の放射能ごみを搬入している、ということは、途中で薄めているか、もしくは煙突などから拡散している恐れがあります。
焼却の過程で空気中に拡散してしまえば、搬出時の製品のスラグや再生砂に移行しなくてすむのです。
(有害化学物質についても同じ理屈で、物理の“物質不滅の法則”というらしい)
(除染が、移染ということと同じ)
その途中で、ちゃんとバグフィルターで捕獲できていればいいのですが、それが、ムリなことは皆さんよく知ってますよね?
だから、製品レベルが低くなったということは、どこかに行っているということなので、搬出時の値と搬入時の値の差が、寄居町民にとっては重要なのです〜!
その幅が大きければ大きい程、周辺住民(環境)にとってリスクが高いです。
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