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2010年7月27日(火曜日)

201006 彩の国資源循環工場鵺期事業 環境影響評価準備書 意見書(加藤)

カテゴリー: - kato @ 08時41分01秒

環境影響評価準備書に対する意見書
2010年6月20日
埼玉県知事 上田 清司 様
彩の国資源循環工場と環境を考えるひろば
氏名 加藤晶子

対象事業:彩の国資源循環工場第鵺期事業

)埼玉県の「第6次産業廃棄物処理基本計画」では、環境影響評価を“造成”に2年、その後“工場建設”に2年かけてじっくり取り組む計画であった。また、県知事の指摘にもあるように、今回の準備書は、廃棄物埋立て・工場とも具体的な事業計画・内容、図面等が示されておらず、内容は県も認めるように“造成”だけである。この省略した間の予算はどこへ消えたのであろうか?
廃棄物埋立て・工場ともに“事業”について、別途、環境影響評価を問うべきである。
つまり、彩の国資源循環工場第鵯期事業のときには、“造成”と“事業”について、分けて行っていたが、今回は内容は“造成”で、表向きは、“造成”と“事業”がいっしょになってしまっているので、第鵯期と同様、“造成”と“事業”を分けて行うこと。
また、第鵯期のアセス準備書には、事業内容、設計図面、フロー図、環境影響の予測分布図があったが、それらがいっさいないので、これらもちゃんと予測すること。
また、基本設計があるので、それをきちんと準備書に反映させ、住民に開示すること。

)地元住民感情をないがしろにするのは今後の事業推進に悪影響を与える
戦略アセス、本アセス計画書時に指摘したにもかかわらず、訂正していない部分が多い。該当住民に関する間違いを該当住民に指摘されても素直に直せないという、メンツにとらわれた担当者の頑な姿勢が伺われる。本事業に近接した住宅地(五の坪・栃谷・山居)住民に対する配慮が足りない。
p.4 正しくは“計画地は寄居町南部に位置し、東側は埼玉県環境整備センター、北と西側は平成倶楽部鉢形城コースに隣接している。南西は寄居町西ノ入地区、南東は小川町に隣接している”
p.15などの図面に自ら明記しているように、正しくは“計画地内に1軒住宅があり、さらに計画地境界に接してもう1軒住宅がある。両住宅とも西ノ入五の坪の住宅。”
また、正しくは“計画地に近接して、西ノ入地区内に五の坪、栃谷、山居に住宅が立地しており、計画地から流れる五の坪川を利用して水田・畑で耕作している。”

)上記計画地境界に接した住宅1軒は特に、その立地から大気(有害物質)・悪臭(有害物質)・VOC・騒音・低周波音などの影響を直接受けてしまう恐れがあるので、移転など該当住民の苦渋の要求を、県は責任・誠意を持って実行すること。

)平成19年に地元折原協議会が寄居町連合環境協議会とともに埼玉県へ提出した「彩の国資源循環工場第鵺期事業推進に係る地元環境整備要望書」に、“工場の設置場所は、五の坪地区より出来る限り遠隔地とすること”とある。しかし当計画では、工場が住宅地側なので、工場は北側(奥)にし、大気(有害物質)・悪臭(有害物質)・VOC・騒音による地元周辺住民への健康・環境影響を少なくなるよう努力すること。

)また上記地元環境整備要望書にある、“リサイクル関連、公害を出す恐れのある企業は誘致しないこと”を、遵守すること。

)本事業の計画では、道路が通じ、第鵯期と近隣住宅地が地続きで繋がってしまうので
従来の三ヶ山の中の埋立てと工場、というわけにはいかなくなり、騒音・悪臭・大気汚染が近隣住宅地に直に流れ込む、第鵺期事業入り口に2重の壁・植栽などにより厳重な対策が必要です。
なぜなら、寄居町監視員の数々の報告、見学者による証言(気分が悪くなりバスから降りれなくなる方もいます)などにより、敷地内は悪臭(VOC、有害物質)に満ちており、この臭いは、周辺住宅地(五の坪・栃谷・鉢形・富田・小川町木呂子など)住民からも報告されており、一部は環境整備センターでも把握している。また、風向きによって環境整備センター前の駐車場でも観測されている。このような大気中の有害物質は気圧の低い時に、低い場所に停滞することは知られており※、第鵺期事業稼働後、敷地外南〜西の住宅地へ多大な影響を与えるであろうことは容易に推測されるので。
※ 東京都で発生した光化学スモッグは拡散せず、低い場所(川)を沿って、風とともに北上する。

)本事業計画から見えて来たのは、第鵺期事業稼働後、周辺への環境影響(公害・水質・土壌・大気・悪臭・VOC)は明らかである。それでも県は実行するというのであれば、1.周辺住民健康被害を未然に防ぐため定期的に毛髪・血液検査による有害化学物質・重金属類・各種アレルギー・化学物質過敏症など健康診断し、汚染の際には対外排出(デトックス)等の補償を講じること。
2.農作物・土壌・水質汚染・風評被害の際にも、基金などあらかじめ用意し、備えること。

)以下知事意見を遵守すること。 “計画の推進にあたっては地元の意向に配慮し、環境の保全及び公害の防止に努めること”の“地元”とは、寄居町行政は県の言うなりなので、地元の意思を反映しておらず、回答での“寄居町”というより西ノ入地区住民のことである。中でも五の坪は、稼働により多大な影響を受けるので、今後、永久的に地元住民との直接協議を続けること。

)大気など(測定方法・測定項目)
周辺大気・悪臭・VOC測定は、連続測定を基本とし、測定場所は計画の最地元の五の坪手前以外に五の坪奥、山居中心地、栃谷中心地をプラスし、各地区民への影響を明らかにすること。
また、人間と同様に呼吸により有害物資を体内に蓄積する、松葉による大気汚染測定を採用すること。

)大気質(気象)
調査計画書でも指摘したが、本事業地は複雑な地形の谷津にあるので、計画地の中心でないと、計画地からの風向風速などが正確に測れない。樹木による影響とあるが、本準備書での、両側が山に囲まれた河川に沿った3地点では、それ以上に地形の影響を受けてしまう。

)大気質・悪臭・VOC(予測方法)
あいかわらず平地での予測に適したプルーム・パフ方式を採用しているが、現地は複雑な地形なので、現地での実測が望ましい。逆転層の起り方も現地での実測でないと正確なことはわからない。後述のように予算に余裕があるはずなのでこの機会に実測し、今後の参考(データベース)としてほしい。

)水質
知事も指摘のように“水質調査は近隣民家から排水の影響の受けない地点で実施すること”とあり、“近隣の民家等からの排水の影響を受けないように民家の上流側に調査地点を設定いたしました”とあり、その場所はp.189の図面のE2とのことだが、このE2は計画書と変っておらず、相変わらず五の坪集落の下流にあたるので、住宅地からの排水の影響を直に受ける場所である。寄居町はまだ合併浄化槽の普及がままならず、ここ五の坪川は3面護岸であるので自然の浄化作用は見込めず、家庭排水からの影響がかなりあると予測できる。もし、住宅からの排水の影響を受けない場所となると、約2km南のかなり上流までいかなくてはならない。

)地下水水質調査地点
本事業の影響を最も受けると思われるE1地点を基本にその他、地下水質を測定、管理するべきである。
また、現地調査のW3の地下水上流は本事業からはずれてしまうので、200Mほど西側で本事業に関係のある場所とすること。

)P.495“底質に影響を及ぼすことは予測されない”とあるが、現実に数年前に鉛流出
のあった塩沢川の底質の鉛が他の川に比べて非常に高い(P.477)。これは、過去の事件による影響がいまだにあるということなので、第鵺期事業について今後も底質の測定をし、管理をするべき。

)観測井戸の位置
本事業地内最下流で最も影響を受ける本事業入口に数カ所増やして管理するべき。

)事業計画
“計画地内の廃棄物埋立てや工業団地への出入りについては、関係者以外の出入りができないよう管理を徹底します。”とあるが、実際(基本設計)は、埋立地には門が設置してあるが、第鵺期工場へは直に入れ、そのまま第鵯期へも通じている。これでは、誰でもいつでも第鵺期、第鵯期の工場へ出入りでき、何が搬入されるかを県は管理できなくなってしまう。
現行の第鵯期のR254からの入口のように、門と守衛をつけ、自ら宣言した約束を守り、県が工場への搬出入を管理できるような体制とすること。

)測定項目
大気・悪臭・水質・土壌に、アスベスト・放射能物質・ホルムアルデヒドを加えること。
また、進出する工場の事業内容によって、測定物質を増やすこと。

)測定機関
現行の事業者である県が雇う測定機関だけでなく、住民が選ぶ測定機関と同じ日に同じ物質を測り、クロスチェックをすること。

)事後調査
埋立て・工場両事業とも、第鵯期、各地での事例などから施設の稼働による大気質・騒音・低周波音・振動・(水質)・底質・土壌・温室効果ガスについて事後調査をして、環境影響の有無を調べ、管理するべき。そうでないと、今後の環境・健康への影響の因果関係がわからなくなってしまう。

)地元住民が事実に基づいて指摘した事項の多くが直っておらず、計画書どおり進んでいる。やり直しとなると、さらに1年かかるので、その手間と時間を惜しんだものと思われるが、間違った環境影響評価をするよりは、はるかにましで、県民の税金をムダ遣いせずにすむ。また、環境整備センター、第鵯期事業、ホンダでのアセスなど、既存データを使い回しできるので、予算的にも余裕がかなりあるはずである。
住民意見を募集するメリットを活かすのが、本来のアセス執行なのではないでしょうか?

)地元住民として第鵯期からの経過を鑑みて、本事業を進めるのは、埼玉県・地元住民・県民・周辺環境・生態系にとってリスクが高すぎると感じている。
ごみ行政にしても、年々環境整備センターへ搬入されるごみが減り、創業から21年経ち、埋立て終了予定からも1年経過しているにもかかわらず、まだ約50%残っている。第鵺期の工業誘致も進まず、第鵯期の大半の事業者も経営が難しいと聞く、寄居町にとってもさらなるゴミ処理施設(埋立て含む)を誘致するメリットがあるだろうか?
寄居町町民意識調査でも伸ばすべき町の強みは“自然環境”と“景観”が満足度・重要度ともにトップであるが、これらの施設は町民感情に反している。よい町づくりとはとても言えない状況である。今ならまだ遅くはない、第鵺期事業計画地を、すでに多く失われた自然生態系の保全・農業観光資源・福祉施設などに転換すべきと考える。


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活動目的と活動内容
<活動目的> 彩の国資源循環工場についての活動を通じて、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会の仕組みを見直し、地球にやさしい本来の資源循環型社会を目指します。 <主な活動内容> ・松葉によるダイオキシン類・重金属類調査と報告会 ・桜(ソメイヨシノ)異常花発生率調査[桜調査ネットワーク] ・小川町、寄居町の小中学校健康保険調書による疫学的調査 ・アサガオによる光化学スモッグ調査[埼玉県環境科学国際センター] ・埼玉県へ意見書・要望書・公開質問状 提出 などなど…ぜひ、あなたの力をお貸しください。 いっしょに活動する「正会員」、イベント情報受け取れる「賛助会員」があります。

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