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2010年2月15日(月曜日)

2010.1 環境アセスパブコメ

カテゴリー: - kato @ 08時22分42秒

2010年2月15日シメの環境アセスについてのパブコメ提出しました。
環境影響評価制度専門委員会報告(案)に対する意見

埼玉県の公共事業「彩の国資源循環工場」における主に環境影響について現場で活動している市民団体として、環境影響評価制度と現状の乖離を身をもって体感している一地元住民として、意見します。

1)該当箇所:鵯.はじめに p.1
意見内容:根本的な問題提起として、今まで日本は戦後復興からバブル期まで、国や地方自治体が主体となった公共事業は、“絶対善”として取り扱われてきた。
それは日本が世界の中で経済的な競争力をつけるため、仕方がない一面があったが、充分競争力をつけ、経済の成長が一段落ついた日本の現実を踏まえると、“公共事業=(イコール)絶対善“という基本合意を根本的に見直す必要がある。

 それは、狭い日本の国土の隅々まで道路、空港、ダム、原発、焼却炉、廃棄物最終処分場、湾岸埋立てなどを公共事業で開発し尽くした現在、人間以外の生物が生きづらいものとなっている。
 日本での絶滅危惧種は約3200種にも及び、中でもほ乳類、鳥類、両生類が多いといわれている。これらの生息地はまさに、今まで日本が国を挙げて開発してきた、湿地、河川、海岸沿い、山地と平地の中間(里山)にある水源地である。

 失われつつある日本の生物多様性を維持、保全することが急務であることを踏まえ、今までの事業ありきの環境影響評価から、本当に(現実に)生態系を守ることの出来る実効性のある環境影響評価に変えなくては、日本は、開発の末彫像だけが取り残されたモアイ島のように、また、禿げ山がひろがり食糧難に喘ぐ北朝鮮のようになってしまうであろう。

2)該当箇所:鵯.はじめに p.1 
“事業者自らが事業に係る環境影響について評価を行う”
意見内容:事業者自らが環境影響評価を行うこと自体が問題。
事業者がアセスを行うコンサルタントを選ぶが、その際、コンサルの過去の経験を調べ、事業者に都合のいい経歴を持つコンサルを選んでいるのが現状。
これでは、環境、生態系は守られない。
実例として、埼玉県所沢では、コンサルが調査した生物種の倍以上の種類を、地元の研究者が調査した。
また、地方自治体の公共事業の場合、事業者=調査者=評価者となり、事業者である地方自治体に都合のいい調査、評価となっている。
これは、埼玉県の行った「彩の国資源循環工場」でも同じことが起きていた。これでは、血税のムダ遣いである。
 アセスのための基金などを設立し、該当事業に中立な(関連性のない)第3者機関がアセスを行うのが公平であり、現実に即した調査、評価ができる。

3)該当箇所:鵺.1. (2)今回、我が国で導入すべきSEA制度の概要 p.4
意見内容:戦略的環境アセスが形骸化されているので、現実的なものにすること。
埼玉県の「彩の国資源循環工場 第鵺期事業」における戦略的環境アセスがその例。
http://saitamaasesu.web.fc2.com/2_jirei/S003/report/Nc-01c-02.pdf
ここは、となりの敷地に埋立て完了予定の20年経った昨年度になって、やっと
計画の半分埋まっただけで、あと半分残っているにも関わらず、同じ埋立て処分場を今年度から計画している。
しかも、決めた計画地内で、埋立地と工場の位置を変えたものを3例作っただけという、今までの事業アセスよりも劣ったものとなっている。
これは、本来の戦略的環境アセスが行われていれば、あり得ない。
何のための戦略的環境アセスか、本末転倒となったものが、埼玉県として行われている。そしてこれには、県の環境評価時術審議会など県内外の有識者が関わっているにも関わらず、素人にもわかる、埼玉県の戦略的環境アセス制度と現実に実施されたものの乖離を指摘できないのは、前述の1)の事業者=調査者=評価者であり、審議会メンバーの選択を事業者=埼玉県が行っているからに他ならない。
http://saitamaasesu.web.fc2.com/3_iin/J_list.pdf
このような、アセス制度における官営談合的体質を崩さない限り、アセスにおける正義は行われない。

4)該当箇所:鵺.1.(2)イ 調査、予測及び評価の手法 p.4
意見内容:“位置、規模又は施設の配置、構造等の様々な要素について複数案の検討ができるような”とあるが、実施しない場合を基本として複数案を比較すべきである。
 事業により失われる計画地の生態系の量と質を基本とし、同等のものをどうやって代償するかという本来、戦略的環境アセス等でアメリカで実施されている手法、HEP(Habitat Evaluation Procedure(ハビタット評価手続き))を使い、代替案、代替え地、新規創出等で復活させるようにし、結果的に事業を行っても、生態系の質と量が変らない仕組みとするべきである。
これを行わない限り、日本の生態系は現実として減るばかりである。

5)該当箇所:鵺.1.(2)ウ 住民、地方公共団体及び国(環境省)の役割 p.5
意見内容:正確な現状把握と、確実な計画地の生態系保護のために、日本における数々の環境NGOを活用し、アセスの計画段階から参加させるべきである。そのとき注意したいのは、その事業関連から補助金等を受け取っていないことを条件としないと、かえって環境に悪影響を与えてしまう。(実例として鞆の浦開発時の道路関係から補助金を得ていたNGO、ダム関連から補助金を得ているNGOをダム開発事業に関わらせるなど)
これら環境NGOには、専門知識を有し、現実に環境保全(保護)のために活動しているので様々な現場のデータベースを有している。

6)該当箇所:鵺.5.(2)複数の地方公共団体の区域にまたがる事業の審査 p.9
意見内容:複数の地方公共団体の区域にまたがる事業は、区分けせず、1つの事業として扱うこと。
実例として、埼玉県寄居町と小川町にまたがるホンダ技研工場について、寄居工場と小川工場とわかれいるが、現実に1つの会社の工場であるが、寄居工場については寄居町で、小川工場については小川町で環境影響評価などが分かれていた。これは、1つの事業に対して小分けにし、面積を小さく分割することで環境影響評価逃れと受け止められても仕方がなく、現実にその事業全体の環境が損なわれるので1つのものとして扱うべきである。

7)該当箇所:鵺.6.(1)事後調査 p.9
意見内容:事後調査が、事業により失われてしまった現実の環境保全に役立てていないので、事後調査をもとに、本来あった環境を回復させるように現実的なものとすること。彩の国資源循環工場でも事後調査は行われていたが、その報告書によるとトウキョウサンショウウオは絶滅してしまったと思われるが、埼玉県に問い合わせると、そのときだけいなかった、またはその場所にいないだけ、ということになっている。現実はどうなのか、本当に守られているのか、事後調査の公表を1年だけでなく、複数年にわたりするべきで、また、調査機関も、事業者が行う(事業者の選んだコンサルに行わせる)のではなく、第3者機関を地元住民や環境NGOに選ばせるべきである。
また、事後調査を行うだけでなく、事後調査の結果、失われてしまった環境を回復できる仕組み作りが必要。

8)該当箇所:鵺.9.環境影響評価における審査の透明性確保について p.12
意見内容:“外部の有識者”を選択するにあたり、環境NGOなど市民団体からの推薦とする、または環境保護(保全)に一定の実績のあるものにその資格を与えること
埼玉県の環境審議会を傍聴しても、実質的になんら前向きな意見は出てこないのは、彼らを選択したのが事業者である埼玉県であるのでムリはない。しかし、これでは多大な人件費と時間のムダであり、血税を払っている県民はもとより日本の宝である生態系にとって大変不幸なことである。

9)該当箇所:鵺.10.(1)戦略的アセスメントの充実に向けて p.12
意見内容:戦略アセスを本来の環境・生態系保全(保護)とするために前述の手法HAPを使うこと。これにより“自然環境への影響を、不確実性を踏まえたうえで定量的に予測・評価することで、事業影響に対する環境配慮の客観性や透明性を確保することに貢献できる”
http://www.jeas.org/support/?%BB%F6%B6%C8%B7%D7%B2%E8%C3%CA%B3%AC
また、それにより、環境への影響が著しい場合には、事業の中止ができるような仕組みとすること。

10)該当箇所:鵺.10.(3)環境影響評価手続きに係る不服申立・訴訟手続き
意見内容:不服申立・訴訟手続きの必要性はもちろんだが、その前段階として、現状の日本の環境アセスには市民の参加の機会が限られており、意見聴取だけして、形だけの回答をしている現状を見直すべきである。
 審議会に、意見書を出した住民(希望者)を参加させるなどの新たな段階をアセスの手続きに組み込むなど、意味ある回答、募集した意見を活かせる仕組み作りが必要である。


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活動目的と活動内容
<活動目的> 彩の国資源循環工場についての活動を通じて、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会の仕組みを見直し、地球にやさしい本来の資源循環型社会を目指します。 <主な活動内容> ・松葉によるダイオキシン類・重金属類調査と報告会 ・桜(ソメイヨシノ)異常花発生率調査[桜調査ネットワーク] ・小川町、寄居町の小中学校健康保険調書による疫学的調査 ・アサガオによる光化学スモッグ調査[埼玉県環境科学国際センター] ・埼玉県へ意見書・要望書・公開質問状 提出 などなど…ぜひ、あなたの力をお貸しください。 いっしょに活動する「正会員」、イベント情報受け取れる「賛助会員」があります。

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