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2007年8月27日(月曜日)

2007.8.21 環境整備センターでの埋立て遮水シートについて質問しました

カテゴリー: - kato @ 14時16分55秒

 彩の国資源循環工場9社は埼玉県のごみ埋立て地の合間に立っています。
そのごみ埋立ては約20年前の平成元年から埋立てています。
使われている遮水シートもすでに約20年経っているわけです。
もし、今まで破損などなかったとしても、シート自体の耐性が心配です。
メールで埼玉県に質問しました。

<当会からの質問>

埼玉県 環境整備センター 御中

大久保所長様

さきほどお電話で質問させていただきましたが、
改めてメールで差し上げます。
ご回答をできれば2、3日中にはいただけるようお願い申し上げます。

1)環境整備センターでの廃棄物埋立て開始にあたり、
 遮水シート施行は何年何月からですか?

2)そのとき(環境整備センターでの一番始めの埋立て)の
 1.遮水シートメーカー名と、
 2.そのメーカーを指定するにあたり参考にしたパンフレット
 3.該当遮水シートの耐用年数・メーカー保証期間
  (メーカーから出したという証拠になるものを添えて)

3)現在、環境整備センターで行われている埋立の
 1.遮水シートメーカー名と、
 2.そのメーカーを指定するにあたり参考にしたパンフレット
 3.該当遮水シートの耐用年数・メーカー保証期間
  (メーカーから出したという証拠になるものを添えて)

4)環境整備センターでの埋立て事業で、遮水シートが
  完全に(側面、底面ともに)2重になったのは
 1.何号から
 2.何年何月から

以上、よろしくお願いいたします。 

<埼玉県からの回答>
 
   環境整備センター埋立地について

1)埋立て開始にあたり、遮水シート施工は何年何月からか?
 昭和63年3月〜昭和63年10月(2号埋立て地)

2)埋立て最初の(2号)
1.遮水シートメーカー名
 三ツ星ベルト株式会社03−5202−2506

2.参考にしたパンフレット
 別添ファイルのとおり

3.該当遮水シートの耐用年数
 50年

4.保証期間
 定め無し

3)現在、行われている埋立ての(3号)
1.遮水シートメーカー名
 上層遮水シート(株)ブリヂストン03−5202−6872
 下層遮水シート三星産業(株) 03−3912−1261

2.参考にしたパンフレット
 別添ファイルのとおり

3.該当シートの耐用年数
 上層遮水シート50年
 下層遮水シート33年

4.保証期間
 上層遮水シート定め無し
 下層遮水シート定め無し

4)遮水シートが完全に2重になったのは?
1.何号から?
 7−3号から

2.何年何月から?
 平成11年1月(完成)

過去の裁判では、遮水シートの耐用年数について、“メーカー側の主張する年数より実際は非常に短く、現実の耐用年数は不明”とし、“産業廃棄物処理施設(管理型最終処分場)を建設してはならない。”いう判例があります。
<その判例より>
遮水シートについて
遮水シートによる遮水工は,天然遮水工や鉛直遮水工と比較すると,破損のリスクがはるかに大きい。実際,東京都日の出町の谷戸沢処分場,長崎県北松浦郡小佐々町の一般廃棄物処分場,東京都八王子市の戸吹最終処分場において,いずれも遮水シートが破損しており(甲2001から2003まで及び甲2005参照),岡山県及び三重県においても,管理型処分場の設置許可申請に対し,遮水シートが破損するおそれがあるなどとして,県知事が不許可決定をした事例がある。また,旧厚生省生活衛生局の平成7年12月22日付け通達の内容からすると,厚生労働省も遮水シートが破損しているという認識を持っており,それを前提として指導をしていることが明らかである。さらに,安定型処分場の建設差止めに関する裁判例でも,遮水シートの破損の可能性は否定できないと判断されているものが多い。
一般に,荷重に相違がある部分には剪断力が作用するところ,遮水工には,埋設処分される廃棄物の高さと密度に応じた不均一な荷重がかかり,下部の地盤の強弱による不等沈下と相まって必ず剪断力が作用するので,遮水工は必ず破損の危険性を有することになる。また,円弧滑りという一種の地滑りによる法面の崩壊や,地下水ないし湧水の水圧により,法面の遮水シートが破損する危険性もある。
この点,遮水シートのメーカーによる試験結果として,シートの耐用年数は,太陽光線,風雨にさらされた場合でも概ね50年以上という試験結果が出されており,また,地下に埋め立てられて太陽光線,熱,風雨に直接さらされない以上,シートの寿命は半永久的であるとの主張がされることがある。しかし,遮水シートの有力メーカーの資料によると,廃棄物処分場で現実に使用された遮水シートの耐用年数は,各種の条件が複合して作用するため,メーカーによる評価試験によるものとは一致せず,それより非常に短くなると指摘されており(甲2007参照),その一方で,現実の耐用年数がどれくらいの期間であるのかは一切述べられていない。このように,メーカーの主張する遮水シートの耐用年数については,理論的根拠が薄弱で信用できず,被告会社は,廃棄物等の荷重,埋立作業用の車両等による衝撃力,基礎地盤の変位,温度応力に対応できる性能を有することを立証できていない。


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