10月16日〜水銀講演シンポジウム〜
✦日時:2011年10月16日(日) 13時30分〜16時30分 (13時開場)
✦場所:文京区民センター3階 C会議室
東京都文京区本郷4−15−14 電話:03-3814−6731
(丸の内線、南北線の「後楽園駅」又は都営三田線、大江戸線の「春日駅」)
《プログラム》
「水銀事故調査報告書」 池田こみち氏(環境総合研究所)
「蛍光管のリサイクル活動と有害物質回収」 原強氏(NPOコンシューマーズ京都理事長)
「水銀条約と日本のポジション」 福島健彦氏(環境省環境保健部環境安全課課長補佐)
*なお国際水銀条約政府間交渉―ナイロビ会議に向けてのアピールもあります。
✿資料代500円 *主催:水銀汚染検証市民委員会(連絡先 03−3915−1612)
昨年6月から7月にかけて、23区の清掃工場で水銀が自主規制値を超えて大気中に排出された水銀事故。4工場(足立、板橋、光が丘<練馬>、千歳<世田谷>)に続き、9月に足立で再び、今年になっても2月に目黒、7月に千歳、9月に杉並と事故の報告が入ってきています。
事故当初当局によって主張された事業者による大量廃棄が要因とする事業者犯人説は、さすがにこれだけ続く中で陰を潜めています。プラスチック焼却によって分別の規律が壊れ、水銀混入廃棄物―蛍光管、電池、ライター、プラスチック製品などが可燃ごみに混入したことが中心原因という声が、徐々に広がりつつあります。昨年11月25日、事故の原因と今後の対策を探るために水銀汚染検証市民委員会を設立し、その後何度かの学習会や講演会を実施し、ようやく委員会としての報告書を発表できる段階にたどり着きました。
事故の原因を探る取り組みの中で、いくつかの「常識」(「電池は水銀フリー」、「バグフィルターで水銀は除去できる」)を検証しながら、今後に向けて「重金属の排ガス規制」「家庭系有害ごみの分別収集―資源活用」などの政策的課題が見えてきました。
一方国連環境計画(UNEP)では2013年に、「水銀条約」の制定を目指し、水銀の環境中への排出や水銀を含む製品などの規制に取り組み始めています。世界では、金の採鉱時に水銀アマルガムを使い、作業者が水銀蒸気を直接吸うなどによる水銀汚染被害の実態も報告されています。この水銀条約には、日本政府も積極的に取り組み、「水俣条約」と名付けようという動きもあります。
そこで「清掃工場の事故の整理の中から見えてきた課題を、国際水銀条約作りの中にどのように生かしてゆけるか?」を大テーマにし、
・ 環境省で、水銀条約交渉に主要に係わってこられた福島健彦氏と
・ 報告書作成に係わった環境総合研究所の池田こみち氏と、
・ すでに有害ごみのリサイクル活動を関西地区を中心に取り組みを始めている「コンシューマーズ京都」の原強氏とをお招きし、講演シンポジウムを持つことにしました。
お時間の都合をつけ、ぜひご参加下さい。