昨年にも、環境整備センターでの埋立遮水シート外側の地下集水管から、塩沢川を経て荒川へ水質汚染があった。
そのとき、埼玉県の採水時は、水自体がオレンジ色になっており、それを測定したところ、環境基準の16倍ものヒ素が検出された。
採水時の写真は…
http://ecohiroba.net/textpdf/20100916.jpg
昨年もやはり、台風の大雨の後でのことだった。
その関連性を探ってみた。
今年もやはり、8月末から9月始めの台風による大雨の後、11日の当会による採水時には、地下集水管パイプと川底はオレンジ色だったが、水自体は透明だった。
採水時の写真は…
http://ecohiroba.net/textpdf/20110911.jpg
なので、水自体がオレンジ色のとき=9月始めの台風による大雨〜11日までの間に、地下集水管パイプからの排水自体がオレンジ色になっているときがあったと推測されるので、そのとき採水し、測定すれば、昨年同様、ヒ素が検出されたのではないかと思われる。
昨日、環境整備センターで、口頭にて以下の要請をしたので記録しておきます。
現在、それぞれの埋立地には「集水ピット」という、廃棄物埋立てシートの内側に、埋立地に溜まった雨水などを排水するための「集水管」からの排水をストップさせる蛇口のようなものがある。
普通の雨の量であれば、それぞれの埋立地内の排水は、「集水管」を通り、「浸出水処理施設」で、汚染物質を排除して、きれいになった水を塩素で消毒してから塩沢川へ放流し、荒川へ流れ込んでいる。
大雨が降ったときは、「浸出水処理施設」で一度に処理しきれないので、事務所前の駐車場と、ゲートボール場下のタンクに貯めておいて、徐々に「浸出水処理施設」送っている。
しかし、近年の大量の降水で、前述の2つのタンクに入りきれないとなると、「集水ピット」を閉めて、埋立地自体をタンク代わりにして、その中に水を貯め込んでいる。
この埋立地には、焼却灰や不燃ゴミなどさまざまなゴミが入っており、一応県の決まりで入れるものは決まっているが、週一回の地元の監視員による見回り時の外からの目視でさえ、混入してはいけない有害物質が含まれている乾電池などが発見されている。ここでは、神奈川県のように、搬入トラックすべてについて簡易測定はしていないので、実質何が混入してしまっているかは、不明、というのが現実。
埋立シートは、県によると『半永久的に丈夫』ということだが、それは有り得ない。シートメーカーでさえ、品質保証機関は15年。
さらに、廃棄物埋立て前の施工時に、ショベルカーなどで破損してしまうことは、現場の作業員などにはよく知られている。
そんな不安要素はらんでいる遮水シートだが、県は「5層構造で安心」とうたっているが、実際は遮水シートは2層。
そこへ、約 トンもの大量の雨水が溜まる、というのは、ただでさえ脆いシートの破損など痛みを早めることになってしまう。
1)貯留タンクをそれぞれの埋立地のそばに設置し、廃棄物埋立地の中に雨水を貯めないこと。
2)第鵺期はさらに容量が大きく、浸出水処理施設まで長距離のパイプを引かなくてはならず、しかもそれは低い低地から台地へポンプアップして引き上げるというムリのある設計。
前述のリスクはさらに高まってしまうので、1)の措置をとること。
※これは、第鵺期のアセス時、意見書や公述で伝えているが、県は採用するつもりはないとのことだった。