埼玉新聞より
http://www.saitama-np.co.jp/news09/10/08.html
2011年9月10日(土)
所沢の製茶、規制値超 放射性セシウム
所沢市は9日、同市北秋津の増田園で生産、製品化した製茶商品から国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える1436ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。所沢市の製茶から基準を超える放射性物質が検出されたのは初めて。
同市農政課によると、増田園は敬老会の米寿の祝い品として市に800人分計240キロを納品する予定だったが、県内の製茶から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されていることを考慮して、民間検査機関に自主検査を依頼。納品予定の製茶から規制値を超えるセシウムが7日に検出された。
セシウムが検出されたのは米寿記念の一番茶の若芽・早摘み商品で、一般には販売していなかったという。
同市は消費者保護と調査の統一性確保のため、増田園が販売する製品について県に調査を依頼する。同園では取り扱う全ての製茶について販売を自粛している。
■追加調査では下回る 鶴ヶ島と入間の製茶
厚生労働省の抜き打ち検査などで、県内の業者が販売した製茶から国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は9日、追加調査した鶴ケ島市と入間市の2業者の商品は、いずれも暫定規制値を下回ったと発表した。
県によると、鶴ケ島市の長峰園が販売している3銘柄(9日に採取)の検出値は、195〜109ベクレルだった。前回調査した5銘柄と合わせ、同店で取り扱う本年産製茶の全8銘柄は、全て暫定規制値を下回ったことが確認され、県は出荷の自粛を解除した。
一方、東京都小金井市の調査で暫定規制値超えが判明した入間市の業者については、6銘柄(7日に採取)を検査し、検出値は440〜300ベクレルだった。暫定規制値を超えていた商品は早摘み茶で、同店舗内で約10キロ販売したという。県は引き続き調査を行う方針。
9月10日
NHKオンライン埼玉動画ニュース
http://www.nhk.or.jp/saitama-news/20110910110622_02.html
埼玉県所沢市産のお茶から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、所沢市はこの業者が販売しているお茶を検査するよう埼玉県に依頼しました。
所沢市によりますと基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは市内の業者が栽培から販売までしている早摘みのお茶です。業者が自主的に検査機関に依頼して検査したところ、1キログラムあたり1436ベクレルと国の暫定基準値の3倍近い放射性物質が検出されたということです。このお茶は所沢市の依頼を受けた業者が高齢者のお祝い用に800人に発送する予定でしたが、業者は発送をやめたうえで取り扱う製茶全ての販売を自粛しました。これを受け所沢市はこの業者が販売する早摘み以外のお茶についても放射性物質の検査をするよう埼玉県に依頼しました。所沢市の当麻よし子市長は、「お祝い用のお茶が暫定基準値を超え大変驚いたが配布前に分かって良かった。早急に県に調査を依頼したい」と話しています。埼玉県では日高市や鶴ヶ島市の業者が加工、販売した早摘みのお茶からも基準を超える放射性物質が検出され、県が出荷の自粛を要請しています。